信州安曇郡で用いられてた蛇よけのおまじないに用いられてた名前。
「おらは鍛冶屋のおとむすめ、鎌や鉈も持ってるぞ、へびもまむしもみなどけどけ、あびらおんけんそわか」と唱えておくと、草むらや山道で蛇に咬まれないといわれてました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
小正月のおかゆを食べるときの「かじやのおとむすめ」にも同様の呼び方が用いられてます。
「きたみのいえもん」、「やまぶきぜんべい」など、「蛇も蝮もどけどけ、○○さまのお通りだ」というかたちに属する唱えごとは各地にあり、それぞれ用いられる人名が異なって来ます。
「かじやのこむすめ」や 「かじやのむすこ」、「かじやのこむすこ」、「かじやのこ」と近しいもの。
和漢百魅缶│2022.09.16
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