信州安曇郡で用いられてた蛇よけや虫よけのおまじないに用いられてた名前。
小正月につくったおかゆの残りを18日ごろに食べたり、牛馬になめさせたりしてやるとき、「へびもむかでもどーけどけ、おらは鍛冶屋のおとむすめ、手斧[ちょうな]も鉋[かんな]も研ぎすえて、蛇の胴中切りすえて、尾っぽを切られてぴーらぴら」などと唱えておくと、草むらや山道で蛇に咬まれないともいわれてました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
野道などで唱えるときの「かじやのおとむすめ」にも同様の呼び方が用いられてます。
和漢百魅缶│2022.09.27
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