としよりうさぎ 年寄兎

としよりうさぎ(年寄兎)

冬に入っても夏毛のままの色で、雪のなかにいるとすぐに目立って敵や人間に襲われてしまうような兎[うさぎ]のこと。

上州などでの呼ばれ方で、「きばんだうさぎ」(黄ばんだ兎)とも。

ふつうのものよりも肉が多いと言われたりもしました。「こらふいたうさぎ」と同様、実際に肉体的に年を取ってるというわけではなく、このような目立ってしまう状態の兎は、「いうことをきかなかったうさぎ」や「ほとけにくまれ」などのように天や神仏の罰を受けた存在という理由づけが伝承として付属してる場合もあったりもします。「あかうさぎ」なども同様な特徴についてのもの。

和漢百魅缶│2023.01.17
Design. Koorintei Hyousen 2023