こらふいたうさぎ 劫臘ふいた兎

こらふいたうさぎ(劫臘ふいた兎)

冬に入っても夏毛のままの色で、雪のなかにいるとすぐに目立って敵や人間に襲われてしまうような兎[うさぎ]のこと。

羽後仙北郡などでの呼ばれ方で、「いろついたうさぎ」(色ついた兎)とも。

色がかわらないのは年をとってるせいだと考えてたもの。「としよりうさぎ」と同様、実際に肉体的に年を取ってるというわけではなく、このような目立ってしまう状態の兎は、天や神仏の罰を受けた存在という理由づけが伝承として付属してる場合もあったりもします。「あかうさぎ」なども同様な特徴についてのもの。

和漢百魅缶│2023.01.22
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