鵙[もず]のことで、やぶのなかで泣いてるとされます。
「きちきちもずは何泣くか親がないか子がないか親もござれば子もござるたったひとりのばばさんが鷹から捕られてきょう七日なのかと思えば四十九日しじゅうくにちがたったなら嫁入り道具も買うてあぎょ機織り道具も買うてあぎょ」などと唄われてたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
九州などで子守歌・鞠つきのときに唄われてたもので、「きちきちぼうず」には泣く理由づけが唄われてないものがありますが、こちらと比較することで繋がりがわかります。
「つくつくぼうしつくぼうし」や「げんげばなげんげばな」などとは、唄の内容が繋がっており、どうしてそういう内容なのかの関係を類推することが出来ます。
和漢百魅缶│2024.03.20
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