げんげばなげんげばな げんげ花げんげ花

げんげばなげんげばな(げんげ花げんげ花)

蓮華草[れんげそう]のこと。野辺で泣いてるとされます。

「げんげ花げんげ花なぜ泣くの親がないか子がないか親もござる子もござる去年今年の萱刈りに刈りこめられて泣きまする」――あるいは「げんげ花げんげ花なぜ泣くの親がないか子がないか親もござる子もござる去年の秋の萱刈りに刈りこめられて泣きよるが」などと唄われてたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
四国など各地で鞠つきのときに唄われてたもので、つづきに「それほどお腹が立つのならちゃんちゃん茶釜に水さして」――あるいは「それほどお腹が立つのならちんちん茶釜に水さして」と来る歌詞もあり、碇草を摘むときに唄われてた「ちゃんちゃんちゃがま」は繋がって来る似た例。

つくつくぼうしつくぼうし」も鞠つきのときの唄としては似たもの。鷹(鷹匠)に身内がとられる展開は「げんげ花」の例にも存在してます。

和漢百魅缶│2024.03.17
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