きちきちぼうず きちきち坊主

きちきちぼうず(きちきち坊主)

やぶのなかで泣いてるとされます。

「やぶの中のきちきち坊主はなじょと泣くぞ親がないか子がないか親も子もござるけど伯母御の帷子[かたびら]いちまい借りにいた」などと唄われてたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
九州などで子守歌・鞠つきのときに唄われてたもので、泣く理由づけが唄われてませんが、「つくつくぼうしつくぼうし」や「げんげばなげんげばな」などとは、唄の内容が繋がっており、どうしてそういう内容なのかの関係を類推することが出来ます。

「きちきち坊主」については、「きちきちもず」とも呼ばれるものもあることから鵙[もず]、あるいは「つくつくぼうし」、または「きちきちばった」(機織虫)、彼岸花など、何であるのかについてはいくつも説があるようです。

和漢百魅缶│2024.03.19
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