陸奥の津軽などで見られた、川のなかにひそんでる1尺6、7寸ぐらいの、蛇のような帯のような、ながほそいもの。
水底で人間をぐるぐるとしめつけて、身動きをとれなくしてから、沈めたり、腹の中に入り込んだりするようです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
平尾魯仙『谷の響』(巻5)に記載されてるもので、「俗にいふメトチなるべし」あるいは「世にいふメトチともいふものか」などとあり、水中に出る妖怪という点から「めどち」や「めどつ」たちに対比されて記されたものだといえます。
和漢百魅缶│2024.09.12
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