筑前宗像郡の平井につたわるもの。建興院というお寺に出た妖怪で、寺にとどまった僧に向かって、夜になると「建興院はぼっくりしょ」と声をかけて来ました。
「建興院はぼっくりしょ」と言われたら「建興院はぼっくりしょ」と言い返さないといけないのですが、大抵の僧はこれに言い負かされて翌朝には死んでしまっていましたが、ある旅の僧はこれに全力で「建興院はぼっくりしょ」を言い続け、ついにこれを言い負かしたと言います。正体は大きなたぬきだったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「ぽんぽこしょ」や「ほっくり」との関連性がうかがえる声です。
和漢百魅缶│2014.02.26
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