飛州につたわる小三郎池と呼ばれる池に住んでいる大蛇で、むかしは酒樽を池に流して雨乞いをしたと言います。
むかし小三郎という若者が、池でいわなを見つけて食べたところ、のどが物凄く渇いたので池の水をゴクゴクのんだところ、みるみる姿が大蛇になってしまい、池に住むようになったんだトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
池の魚をたべてしまったことによって体が蛇になってしまう昔話は、田沢湖の「たつこひめ」や八郎潟の「はちろう」と同質のもの。陸前の「おたつ」岩州の「てんころりん」なども近いものです。
和漢百魅缶│2010.07.16
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