こそだてゆうれい 子育て幽霊

こそだてゆうれい(子育て幽霊)

子供をお腹に宿したまま死んでしまった女性の幽霊で、夜毎夜毎にお寺の近所の飴屋さんを訪れて自分が葬られるとき一緒に入れられた六文の銭を一文ずつ飴を買っては、お墓の中で生まれていた赤ちゃんにそれを与えて育てていた、というもの。

☆ 莱莉垣桜文 附註
日本各地にいろいろな形で伝わっているもので、お墓の中で生まれていた赤ちゃんが後ちにそのお寺で育てられ立派なお坊さんになった、という展開の話も多いです。六文の銭は三途の川の渡し賃として棺桶に入れられていたもの。沖縄の「アメユーリー」などは仲間です。また、赤子のために買うものがお焼きの「おやきゆうれい」、牛乳になってる「ぎゅうにゅうかいゆうれい」、さらに最近のお菓子になった「タンナファクルーコーイ」なはなしも一部では進化して存在したようです。

和漢百魅缶│2009.02.28
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