うかれるたま 浮る霊

うかれるたま(浮る霊)

ひとが亡くなったあと、幽界・幽冥(かくり世)につく「とどまるたま」ですが、「極楽浄土」のみを信じ込んでるたましいたちは、それを探してあちこち迷い果てた末に、禍神や「まがもの」たちに摂り込まれて、魔物になってしまうといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
岡熊臣『千代乃住処』などで説かれてるもの。

熊臣は、中昔以来の戦乱や天災のモトをこれらだとしており、仏法はわざわいの元凶や「釈魔」たちダ、仏門に染まった者はよみの国に堕ちるのダ、とする近世前期からある考えに則ったおしえになってます。

熊臣は、平田篤胤たちの示すような幽冥界での善悪報応を設定してないものの、神葬を肯定させるために、かくり世に「極楽浄土」は存在しないと設定して、そこを中心に魔物へと堕ちる昔ながらの方式を採用してます。

和漢百魅缶│2025.12.24
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