むらさきぎも 紫胆

むらさきぎも(紫胆)

特定の日(節供の日など)に生まれた赤ちゃんの体内にあるとされる内臓(はらわた)のこと。

これのある人間は、水に近づくのは良くない、鮫[さめ]鱶[ふか]鰐[わに]などに襲われると語られることもあるほか、河童[かっぱ]は「むらさきぎも」が好物なので狙われやすい、とも語られます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
ひろく各地で言われており、河童に関するもの以前に、そのような知識自体が先行する文献などがあったと見られます。

男なら5月5日・女なら3月3日に生まれた者、または元日や節供の日に生まれた者に「むらさきぎも」があるとされます。また、羽後などでは妊婦が火事を目撃すると胎児が「むらさきぎも」になるとも結びつけてます。

少し内容の異なる「むらさきぎも」もあります。

和漢百魅缶│2025.11.11
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