ちょうきねつ 張毅熱

ちょうきねつ(張毅熱)

貴人にも聚衆にも厮徒にも常にうやうやしくしてた張毅[ちょうき]という世俗愛敬に満ちた者を、アッサリと寿命に関係なくあの世にやってしまった内熱[ないねつ]のこと。

避けることの出来ない陰陽の侵食(修められてない肉体が、無防備な状態で、熱疾に冒される)の介入の代表例として用いられます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
張毅が病気になってしまったはなしは『淮南子』人間訓や『荘子』、『呂氏春秋』に書かれてて、「外」を充実させて社会と繋がってたものの、「内」を不意の介入から壊してしまった、内外・天人の調和にかけてしまった出来事(内外虧調)として「ぜんひょうこ」と一対で語られます。

聖人は常に「内」と「外」とにこだわることなく、その場に応じてさじ加減を変えることの出来る能力(竜変)が必要で、それが出来ないと内外・天人の調和がかけてしまって大道を塞げてしまう、などと説かれます。

和漢百魅缶│2024.11.22
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