どちがめ

どちがめ

飛州や濃州などに分布してるかっぱの仲間。

飛州では泳いでいる人間の下を、仰向けのすがたで近づいて来てお腹などにかじりつき、殺してしまうといいます。また、これに襲われるときは、周囲の水があぶらみたいにとろとろになって逃げづらくなるともいいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「どちがめ」というのは鼈[すっぽん]たちを広く示す呼び名で、容姿などからそのように呼ばれてるようです。すっぽんと呼び方が重なる例は他の地域にも多数みられます。

とち」、「どっち」も参照。水がとろとろねばねばになるのは「めどつ」などにも見られる語られ方です。

和漢百魅缶│2024.08.06
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