ききりべっと 木伐り別当

ききりべっと(木伐り別当)

おおむかし、豊後玖珠郡に生えてたという巨大な「おおきくす」の木を伐ったという巨人。

はじめのうちは、翌朝になると斧を入れてた箇所がモトのように再生してたので作業が進まなかったのですが、お告げにしたがって、出た木っ端や木くずを全て燃やしながら伐り進めることによって、伐採に成功しました。

しかし、木が倒れたときの衝撃で「ききりべっと」は山国川のほうへ刎ね飛ばされてしまい、死んだんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「べっと」が「別当」なのかは不明。風土記などでは伐採した者の名や話は出て来ません。

この巨大な木を伐られたことによって、大きな影が出来なくなり土地が利用しやすくなったとされます。

和漢百魅缶│2024.03.09
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