かし 華歯

かし(華歯)

仏蓮[ぶつれん]が越後にある国上山で修行をつづけてたときに、どこからともなくやって来て、薪わりや水くみなどの労働をしてくれたという童子。

☆ 莱莉垣桜文 附註
一緒にあらわれた「こくし」と共に、ちからが強く、仏蓮のためのお湯をわかすこと以外にもあちこちから木の実を集めて来たりなどのこともしてました。

仏蓮が亡くなるまで手伝いをつづけており、ふたりは仏蓮の四十九日が過ぎると共に国上山からすがたを消したソウナ。

『日本法華験記』(巻中)や『元亨釈書』(巻11)では「華歯」、『今昔物語集』(巻13)では「花歯」の字で書かれてます。

和漢百魅缶│2024.02.05
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