「くちのねぇめ」の両親で、おなじく蛇の化けたもの。
娘が都で人間をだましてやがて連れて来て、いいたべものにしてくれると心待ちにしてましたが、隙をみて風呂桶から脱出してた男は、近くに生えてた松の木にかくまってもらい、なんとか命が助かりましたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
岩州会津郡桧枝岐での昔話に出て来るごはんを食べないお嫁たちの親たち。池に暮らしており、男を探すときはみんな蛇のすがたになってます。
女は「都っから肴[さかな]しょって来た」と呼びかけて家に戻っており、おはなしのなかで想定されてた「男」の暮らしてる舞台設定は「みやこ」なのかも知れませんが、山のなか(ひな)との対比による「みやこ」とも言えます。
和漢百魅缶│2024.01.19
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