とびのこめ 鵄の米

とびのこめ(鵄の米)

白紙につつんだお米のことで、楪[ゆずりは]を飾りに添えたりもします。鏡餅と共にお供えしたり、家や田んぼの色々な場所、竃・農機具・勝手道具たちにそれぞれ結びつけたりしてお祝いをします。

むかし神武天皇を案内したという金色のとび(鵄)にちなんでこれがつくられるようになったんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
高千穂などで「とびのこめ」の由来として「とび」という音の連想から金鵄をあらわしてるものだと語られてるもの。

若水をくむときに使う柄杓[ひしゃく]にもこれを結びつけ、くみおわったあとは、囲炉裏の自在鈎に結びつけたりしたといいます。

和漢百魅缶│2024.01.08
Design. Koorintei Hyousen 2024