まとのにぎりめし 的の握り飯

まとのにぎりめし(的の握り飯)

備中都宇郡に伝わるもので、むかし庄村のあたりを荒らしつづけてた「しょうのおに」たちが退治されたあと、たたりを起こしたので、それを封じるために食べられてたというおにぎり。

鬼たちを退治た吉田家と坪井家に不幸やわざわいが連発したので、うらなわせてみたところ鬼のたたりだということがわかったので、うらない師の助言に順って、毎年正月に大きな「鬼」との字を書いた的[まと]をつくって弓で射る行事を行ない、その的の紙でおにぎりを包んでそれぞれの家の者が持ち帰り、みんなで食べたところ、たたりは鎮まったんだトカ。

和漢百魅缶│2024.01.06
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