じゅしょうに 樹小児

じゅしょうに(樹小児)

樹木から自然に生じるという存在で、嶺南の地にあるものだとされます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『本草綱目』の独脚蜂の項目のなかで挙げられてるもので、樹から気化(自然から直接に生まれること)してこの世に生じる例として出て来ますが名称が示されるだけなので詳しくはわかりません。

虫の気化についての文に蝶・蜂・蟻などと並べて挙げられてる点から、虫などの一種なのかと思われもしますが、「どくきゃくほう」は樹から生えてて動けないという存在なので、地域は異なるものの「にんめんじゅ」のような人間のかたちをした植物の一部を示してるのかもしれません。

『本草綱目』独脚蜂 曰
「嶺南有 樹小児 樹[虫+夾]蝶 及此蜂蟻 皆生於樹 是亦気化 乃無情而生有情也」

和漢百魅缶│2023.12.18
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