わたつみのむすめ 海神の女

わたつみのむすめ(海神の女)

むかし、下総に流れ着いた「まるきぶね」に入ってたというめがみさまで、海上郡の外川で漁師の妻に助けられました。お腹の子供と共に、夫である神をたずねる旅の途中、嵐にあって漂着したそうで、外川や桜井の村人たちに手助けされて、男の赤ちゃんを産んだといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
海の神のむすめであると名乗っており、玉依姫[たまよりひめ]だと考えられてます。

香取郡の東大神(玉子大明神)は、この女神をまつっており、そこから高見浦(外川)の浜辺まで神輿を長距離渡して行く祭礼には、女神を助けたひとびとが祭礼に深く関わってます。

海の女神が舟に乗って流れて来るかたちは土州の「おわんのごぜんさま」などにもみられます。

和漢百魅缶│2023.02.17
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