むかし、四国に流れ着いた「おわん」に入ってたというめがみさまで、土州幡多郡の平野の浜でひとびとに助けられました。重い病にかかってしまったことから流されたそうで、村人たちに看護されつつ養生してましたが亡くなったといいます。
このめがみさまは豊玉姫[とよたまひめ]だと語られてて、平野神社にまつられ、ひとびとを病からまもってくれたといわれてます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
ひとびとに助けられて地上にあがることのできためがみさまは「いけじの井戸」でからだを清めたとも語られてます。
海の女神が舟に乗って流れて来るかたちは総州の「わたつみのむすめ」などにもみられます。
和漢百魅缶│2023.02.12
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