たつのこうのようかい 龍野侯の妖怪

たつのこうのようかい(龍野侯の妖怪)

「龍野のとのさま」の化けたもの。貂[てん]のすがたをしてると見られます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
国芳『源頼光公館土蜘作妖怪図』に描かれてる妖怪のひとつ。『天保雑記』などにおさめられた妖怪の解釈にあるもの。水野越前守忠邦と対立関係にあった播州龍野の殿様・脇坂中務大輔安董[わきさかなかつかさたいふやすただ]のこと。行列のしるしに貂[てん]の皮を用いてることが非常に有名だったところからのものと考えられます。

しばいもののようかい」あるいは「しちやのようかい」とされる絵などを対象にしてると考えられますが、ハッキリはしません。

和漢百魅缶│2020.09.09
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