はたけのはまぐり 畑文蛤

はたけのはまぐり(畑文蛤)

畑の土のなかなどから収穫することのできるという、ふしぎなはまぐり。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「白雪の黒焼き」とか「麒麟の寿司」などのことばのように、この世に実際には存在しないような存在をさして考えられてるもの。俚謡などのなかに見られます。「やまのはまぐり」と同趣のもの。

絶無の存在のたとえとしては、たとえば子守唄のなかには「江戸にゃ田もない畑もない、畑にはまぐり掘ってもない」などの文句が見られます。

和漢百魅缶│2020.08.06
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