てんじくてんのたけ 天竺天の竹

てんじくてんのたけ(天竺天の竹)

天竺天までとどくかのようなものすごく大きな竹[たけ]。

天竺天は、高天原など天上の世界を示すことば。

☆ 莱莉垣桜文 附註
神楽祭文や田楽の中などでうたわれたりするもの。天の近くまで、あるいは天にある植物として竹はうたわれることがある。 「てんじくあづさやまのたけ」や「てんじくのゆきおれだけ」などは近いもの。

新野の雪祭「宣命」
「御前へ参りて打つづみ 天竺天まで聞ゆるか 竹の林が高きとて 天竺天までとどくかよ」

古戸田楽「猿楽囃子」
「竹が林が高きとて 天竺天までとどくかよ」

和漢百魅缶│2020.01.04
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