隋の文帝のころ、大興城のちかくの村で仏会を催してたところ、見知らぬ白い服のおじいちゃんがやってきて「ごはんを恵んでくれ」といって来たので、村人たちはよろこんでごはんをわけてあげました。数日後、村の近くの川にものすごく大きな白い魚があらわれたので、これはすごいと村人たちが捕獲しようと大あらそい。
みごと白魚を捕まえることの出来た一家が、さっそく魚をさばいてみるとお腹からごはんがどっさり出て来て、数日後に起こった土手の決壊による大水で、一家全員おぼれてしまったんだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『広古今五行記』などにあるもので、「かぎょそう」などと似たおはなしです。あるいは日本でも「うなぎのきゃく」や「いわなぼうず」などがあります。
和漢百魅缶│2016.07.23
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