かぎょそう 化魚僧

かぎょそう(化魚僧)

むかし天長県にすんで魚や雁をとって暮らしてた劉萬というひとの家に乞食僧がやってきたのでおかみさんがちょうどお釜に入ってたお赤飯をほどこしてあげたところ、「明日大きな魚が捕れるかも知れんがそれはどうぞ殺さないでやってもらいたい」と、僧は語って去ります。

次の日、ほんとうに大きな魚が捕れたのですが、劉萬が僧のたのみなんか耳にしなかったョということにしてその魚をさばいてみたところ、大魚のお腹の中にはお赤飯が入ってたんだトカ。その後、劉の家は没落してしまったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
似たおはなしとして「はくぎょろうおう」などがあります。日本の「うなぎのきゃく」や「いわなぼうず」などと同様のおはなし。

和漢百魅缶│2015.09.17
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