陸中和賀郡の開宝山につたわるもの。むかし、山の上には大きな沼があって、そこにすむ魚たちのぬしとして巨大なほらがいがいたのですが、ある年に山崩れがおきて沼がなくなってしまい、7日7晩このほらがいは大きな声をあげて泣きつづけたソウナ。
まわりの里のひとびとはそのとんでもない泣き声のひびきに相当困ったそうですが、いつのまにかほらがいはどこかにいなくなったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
山に大きなほらがいがいるというのは、「ほらのかい」などのはなしにもあるもの。
和漢百魅缶│2016.03.12
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