むじんのかま 無盡の釜

むじんのかま(無盡の釜)

陸中上閉伊郡馬牛村につたわるもの。むかし、無盡[むじん]和尚が寺でつかっていたというものすごく大きなごはんを炊く釜で、後年無盡のいた寺から別の場所に持っていかれるということになったときに「いきたくない」と大騒ぎしだして自ら転がり、村にある淵へと沈んでしまったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
釜が騒ぎ出す話は、他にも豆州の「かのうのふるかま」や加州の「ごみじまのおおがま」など、が見られます。

和漢百魅缶│2015.12.25
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