かのうのふるかま 狩野の古釜

かのうのふるかま(狩野の古釜)

そのむかし、豆州の狩野川に現われた古い金釜で、しばらくの間、カンカンカンカン自ら鳴り続けていました。村人が諏訪神社にこれをおさめると何か満足をしたのか、以後、音を発しなくなったそうです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
言い伝えによるとこの釜はもともと狩野茂光[かのうもちみつ]が秘蔵していたものだったなどと語られています。

加州の「ごみじまのおおがま」や陸中の「むじんのかま」などは似たもの。

和漢百魅缶│2008.04.12
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