おととざる 弟猿

おととざる(弟猿)

むかし、神仏をよく信心していた兄とまったく信心しない弟がいたのですが、あるとき兄がおまえもちょっぴり拝んではどうだと言ったら神仏に対して弟が「馬糞でも喰ってろ」と返答。するとばちがあたったのか翌日に弟は獣に変貌してて、落ちてる馬糞を食べてたソウナ。

その後、弟は山の中で魔物といっしょに住むことになって、猿[さる]のはじまりになったトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
羽後の角館などつたわるもの。「さるちょうじゃ」などと同様に猿のはじまりをといた昔話。

和漢百魅缶│2015.10.09
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