正月の松かざりをくれたお礼だと言われて竜宮にまねかれた松売りのじいさんが、おみやげとしてもらって来たねこ。小判の糞をしたと言います。
じいさんの家はこの小判で豊かな暮らしが出来るように。しかし、このねこが死んでしまったのでこれを埋めてあげるとそこからきれいな実をつけるの木が生えてきます。実を食べてみるととてもおいしかったので竜宮でもらったときからついてた「みい」という名前から、その実を「みかん」と名づけ、それが蜜柑[みかん]のはじまりになったんだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
対馬に伝わっているもので「さんかん」や、橘のはじまりの「りゅうぐうのくろねこ」、クガニー(シークワーサーの仲間)のはじまりになった「くがにのいん」はほぼ同じ型のはなし。
和漢百魅缶│2015.10.02
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