りゅうぐうのにわとり 竜宮の鶏

りゅうぐうのにわとり(竜宮の鶏)

薪[たきぎ]をくれたお礼だと言われて竜宮にまねかれた男が、おみやげとしてもらって来たにわとり。毎日きまった量のお米をあげると金の玉をうみおとしたと言います。

男はこれで豊かな暮らしが出来るように、それを知った庄屋がこのにわとりを借りていきましたが、金の玉を多く生ませようと米を倍に与えて殺してしまいました。男がこれを返してもらって埋めてあげるとそこからきれいな実をつけるの木が生えてきます。それが蜜柑[みかん]のはじまりになったんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
芸州の高宮郡などにつたわるもの。「さんかん」や「くがにのいん」などとは同類のもの。

和漢百魅缶││2015.01.06
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