越中の蓑谷山にあった縄池という池のぬし。大きなへびのすがたをしてますが、毎年7月15日には美女のすがたになって池の水の上で泳いだりするといいます。

お膳が足らずに困ってたひとに朱膳をかしてくれたことがあって、その後しばらくその貸し出しをしてくれてましたが、あるとき村のばあさんがお椀を壊したまま返却したところ、大雨がザーっと降ってばあさんの家が濁流で流され、そのまま貸し出しも廃止されてしまったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「なわいけのおがせ」は、このぬしが市場に人間のすがたになって現われて売りに来ることがあといわれてたもの。

和漢百魅缶│2014.01.04
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