つのがじゅうにほんあるおに 角が十二本ある鬼

つのがじゅうにほんあるおに(角が十二本ある鬼)

薩州の上甑島につたわるもの。毎年16歳になるむすめをいけにえに出させてたという鬼。旅の途中の僧侶がここに来て「なむあみだぶつ」と唱えればよい、と教えられ村人たちがいけにえをささげなければならない日に念仏を唱えたら、現われたこの鬼のつのは全部抜け落ちてしまい、もういけにえをとりに現われなくなったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
紀州につたわる「おすなおに」など、つのが12本あるという特徴は一部の「鬼」に共通して出てくる本数の特徴です。

和漢百魅缶│2013.12.17
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