日州臼杵郡東海村につたわるもので、山にあった山姥のいた穴。村人がお膳を借りに行くと貸してくれましたが、受け渡しをしたり話をしたりするとき山姥がいつも後ろ向きでしゃべるのが特徴だったといいます。
ある時、この山姥の顔を見てやろうと考えた男が無理にひっぱったところ、ものすごい声をあげて穴の中に入ってしまい、それからは穴の奥から琴の音がときどきするだけで、お膳も貸してくれなくなったトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
日州木城の「うしろすがたのびじょ」は似たもの。
和漢百魅缶│2013.04.14
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