肥後や日州などにつたわるもので、神社の大木などの根元にいる白っぽい色をした「きせるがい」のこと。
夜泣きがひどい子供がいたら、これを採って来てまくらの下に入れたりすると夜泣きが止まると言われてました。治ったらまたもといた場所に返してあげたそうです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
日州臼杵郡の西郷村では「よなきびな」(夜泣蜷)と呼ばれてて、これを飲ませるとよいと言われてたそうです。肥後上益城郡の井寺では「よなきむし」(夜泣虫)とも呼ばれてて「かんのむし」に効くとされてたようです。
ながにしを指して言う「よなきがい」と考え方そのものはつながってると思われます。
和漢百魅缶│2013.02.01
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