くだりへび 漂遥蛇

くだりへび(漂遥蛇)

陸奥につたわるもので、川の上流から首を上にのばしたへびが流れてくるのを目撃すると、そのひとは三ヶ月以内に命を奪われてしまうと言われていました。

山に8年、海に8年、きびしい修行をした蛇は竜神になれるとされていて、山での修行を遂げて海へと向かっている最中の蛇がこれで、移動中の姿を人間に見られると山での修行がパーになってしまんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
決まった年数だけ山などで修行をするといったあたりは「ほらぬけ」などに近いものですが、あちらとは順路が逆だったりもします。また豊前などの「ほらのかい」の伝承も近い事が知れます。

和漢百魅缶│2011.07.26
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