土州の田ノ口村につたわるもので、「ちんぷんこがねやあわやおててこおちちんぷんぷん」という珍無類な鳴き方をしていたふしぎな鳥。
あるおじいさんは畑仕事をしてたときに何気無く投げた石がこの鳥に当たったので、それをひろって帰って鍋にして食べたところ、「ちんぷんこがねやあわやおててこおちちんぷんぷん」と鳴き声そっくりのおならを出す体になってしまい、ついにはそのふしぎな音色をお殿様にほめられ、ご褒美をたまわりましたんだトサ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「カニツンツンピィツンツン」などとおなじ種類のおはなし。
和漢百魅缶│2011.04.13
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