南の海にある蕭丘[しょうきゅう]という島に毎年自然に出て来るという冷たい火、寒焔[かんえん]とも。
春になるとあらわれて、秋になるとなくなるといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『抱朴子』曰
「蕭丘在南海中 上有自然之火 春生秋滅」
『抱朴子』内篇 曰
「水性純冷 而有温谷之温泉 火体宜熾 而有蕭丘之寒焔」
生物や植物が焼けて灰や炭にならないことから「冷たい」ということなのだと見えます。 山から出る火ということから、広く地中から出る気体(「ようえん」「かざくそうず」)が燃えることについて「寒火」と称されることも多いです。
字の見た目から「りょうか」と同様なもの、高熱をもたずに発光する「いんか」「れいえん」と同義のものを示したりすることもあります。
『斎東野語』曰
「有温泉 無寒火」
西川如見『両儀集説』巻7 曰
「火に陰火寒火の類あり 蛍火狐火の類 光輝のみ有って熱焼なし」
和漢百魅缶│2026.05.19
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