山のおばけたち。こだまのような声を返して来たりも。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「もうしょう」とは対の存在で、水の属性が固定された「もうりょう」とは少し位置づけが異なります。
『国語』魯語・下 曰
「木石之怪曰 [*き]罔両 水之怪曰 竜罔象」
『説苑』弁物
「木之怪[*き]罔両 水之怪 竜罔象」
『孔叢子』曰
「土木之怪[*き]罔両 水石之怪 竜罔象 今 山鬼一脚 即[*き] 罔両非水神也」
『孔子家語』弁物 曰
「木石之怪[*き]罔両 水之怪 竜罔象」
「罔」(または「网」)と「両」の字はそれぞれ虫偏のついたかたちの漢字でも書かれます。また「りょう」は[門+良]の字でも表記されます。
[*き]の箇所に入る漢字はこんな漢字です。
こちらの「き」さんは、山のおばけのことで、脚が一本だといわれています。「木石」というのも「山」を意味することばであるという注解が古くから存在します。
『孔子世家』註 曰
「山精 好学人声 而迷惑人也」
桂湖村『国語国字解』曰
「山精にて人声を好みて人を迷惑せしむることを好むといふ」
藤堂卓『故事熟語字典』では「山のばけもの」「木石のばけたもの」とあり、「魍魎」な文脈として「水にゐるばけもの」の解説があります。
和漢百魅缶│2025.08.28
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