ななしゃくあまりのおんな 七尺余の女

ななしゃくあまりのおんな(七尺余の女)

万寿3年(1026)4月ごろに丹後の海に漂流して来た船にいたという、背丈が7尺あまりの女。船中には飯や酒も積まれてたといいます 。

これに近寄った者がつぎつぎに病気になったので、人々は船を岸から遠ざけて沖に戻させたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『古事談』にはなしのおさめられてるもの。近世にもこれが再び紹介されてて読書層には知られる故事のひとつになってもいたようです。

ふたのあるちいさなふね」や「わんのごぜんさま」、「ふじのごぜん」などをはじめとした舟やお椀で漂流してくるお姫様たちのはなしとも近づけて考えるとわかりやすくなってくる存在ではあります。

和漢百魅缶│2024.06.04
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