むかし、摂州の神崎[かんざき]の地にいた遊女で、その正体は普賢菩薩がこの世に「生身」のすがたをあらわした存在だったといいます。
性空[しょうくう]上人は、お告げによって神崎の地に普賢菩薩の化身がいるということを知って、彼女に会いに言ったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『古事談』や『十訓抄』でのはなしに出て来る普賢菩薩の生身。「むろづみのきみ」や、西行法師と「えぐちのきみ」のはなしとは、内容が共通してるもの。
和漢百魅缶│2024.05.24
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