せいきせいえい 精気盛盈

せいきせいえい(精気盛盈)

天地をおなじくしていても、それぞれの土地によって精気や霊力は異なり、発生する金石草木や生物の特性や強さは異なって来るという考え方。

☆ 莱莉垣桜文 附註
各地にそれぞれの違いがあるという点で、「きうんこんそく」は相反する考え。「だくいんへんき」や「せいようちゅうせい」は同じような考え方。

西川如見『水土解弁』曰
「四季ただしき国をもって上国とし。寒熱偏気の国をもって下国とす。しかれども偏気の下国に生ずる草木鳥獣のたぐひ。中国の及ばざる物多し」
「実多くなるはかならず若木にあり。若木のみ[実]は大に。老木の実は小きなり。是皆其精気の盛衰にありて。天地の昏塞なるゆへにはあらず。人多き時は其気大過すとはいふべし。昏塞なるゆへに人おほしとはいふべからず」

和漢百魅缶│2024.05.20
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