やまぶきぜんべい 山葺善平

やまぶきぜんべい(山葺善平)

陸前栗原郡で用いられてた蛇よけのおまじないに用いられてた名前。

「蛇いた、がーさがさ、山葺善平さんのお通りだ」と唱えておくと、草むらや山道で蛇に咬まれないといわれてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
善平は、蛇をたくさん飼ってたひとだと言われてて、咬まれて毒を受けてしまったときに、飼われてた蛇が毒消しのための朝顔の種をいのちを犠牲にして採って来てくれたはなしなどが伝わってます。

きたみのいえもん」や「しむらばんしち」など、「蛇も蝮もどけどけ、○○さまのお通りだ」というかたちに属する唱えごとは各地にあり、それぞれ用いられる人名が異なって来ます。

和漢百魅缶│2022.09.13
Design. Koorintei Hyousen 2022