しゅうきゅうびょうしん 蹴毬廟神

しゅうきゅうびょうしん(蹴毬廟神)

あるところの廟[びょう]にまつられてたかみさま。

むかし、暑い夏の夜に懸疣(こぶ)のある男が、廟で涼んで眠ってると、かみさまが「これは何者ぢゃ」と眷属たちに質問します。左右の眷属は「蹴毬をする者でございます」とごまかすと、かみさまは「では、その毬(まり)で遊ぼう」と男の懸疣を取り外させて、遊びはじめました。

翌朝、男は懸疣が消えてるのでよろこんで帰り、そのはなしを耳にした別の懸疣のある男が廟にやって来て、懸疣が消えるのをわくわく待って眠ってましたが、かみさまは「おお、今夜も来ていたのか、昨晩の毬をキチンと返してやれ」と眷属に懸疣を取りつけさせたので、別の男は懸疣が増えてしまう結果になってしまいましたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『笑林評』などに出て来る笑い話で、「こぶとりじいさん」との関連性が近世から取り沙汰されてるはなし。

『笑林評』曰
「神問此何人 左右答云蹴気毬者 神命取其毬」 「神曰」

和漢百魅缶│2026.05.07
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