大きな柳[やなぎ]の木のうろで暮らしてる、図体の大きな老爺のようなすがたの妖怪。
むかし、鯖[さば]を仕入れて来た魚屋さんが近くを通ったところ、木のうろから「鯖見しょ」と、ものすごい顔のお爺さんが出て来て 、いい身の鯖を奪い去ってしまいました。
おそろしくて逃げ帰ったものの、怒った魚屋さんは、熱いお湯をわかして、その木の裏に錐[きり]で穴をあけて注ぎ込み、このおばけお爺さんを退治してしまったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
三州などに伝わる昔話に出て来るもの。はなしの流れは牛方・馬方を追いかける「やまんば」たちと重なるものですが、これは樹木の穴に住んでる点がちょっと異なります。熱湯を樹木に注ぎ入れることで退治する点も共通。
和漢百魅缶│2025.12.28
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