お腹が減り過ぎてへろほろになってる「がき」たちが硯[すずり]で磨った真っ黒い墨で、ちから加減がとても理に適ってるので、とても善い色や質の墨なのだソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「墨は餓鬼に磨らせよ、筆は鬼に執らせよ」ということわざに由来するもの。「磨墨如病夫 把筆如壮夫」(墨を磨する病夫のごとく筆を把っては壮夫のごとくす)と同様、書家たちに伝えられて来た極意で、墨を磨るときにはちからを入れると善い色や質の墨にならぬゾというおしえ。
和漢百魅缶│2025.08.08
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