夕方になると神社の近くの竹やぶの中から「ごーりごりごーりごり」と、いすず(石臼)を挽く音を立てて来たというもの。
この音を聴くと子供たちは「いすずの音がしてきたから早く家に帰れ」と言われたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
野州の真岡で言われてたとされるもの。むかし実際に、歯が悪いので穀物や堅果を石臼で粉で挽いて毎日食べてた老婆が雷神社の近くの竹やぶに暮らしており、生前からその音が同様に利用されてたのがモトになってるそうです。
実在の石臼婆さんは飢饉があった年に亡くなったそうですが、死後もその音は竹やぶから聴こえて来る――と語られたトカ。
和漢百魅缶│2024.12.13
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